彦根仏壇について

彦根仏壇は業界で初めて経済産業大臣指定伝統工芸品として認定を受けています。
彦根仏壇の起源は遠く徳川時代中期とされます。武具、武器の製作にたずさわっていた塗師、指物師、錺(かざり)金具師などが平和産業としての仏壇製造に転向したのが始まりといわれています。
彦根市のある湖東地域は湖北地方と並び、古くから仏教の盛んな地でしたが、徳川時代のキリシタン宗門の禁止政策の強行で、異教徒 でない証拠として仏壇を設けることが一般化してきたことと彦根藩主の強力な庇護のもとに、問屋制家内工業の形態とこれにともなう分業組織を完成し、彦根の城下町と中山道とを結ぶ重要点である通称『七曲がり』で発展の基盤が整備されました。
明治維新による混乱期や、第一次、第二次大戦などの影響など多くの制約を受けましたが、戦後彦根仏壇同業組合が結成され検査制度を設けるなど品質の向上に努め、生産は順調に推移しました。
その生産地域も彦根市全域に広がり、彦根の地場産業の一つとして大きく飛躍し現在に至ります。

彦根仏壇について

品質表示の取り組み

彦根仏壇は彦根仏壇事業協同組合の下、彦根仏壇検査委員会を設置し厳しい検査基準を定めています。
「伝統的工芸品」と「組合合格壇」の検査を実施し、合格品には焼印を押し合格証と証紙を交付しています。

品質表示の取り組み

地域団体商標「彦根仏壇®」とは

彦根仏壇

「彦根仏壇」は、長い歴史と風土に培われ、順調に発展し、昭和50年には、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」により、国の〝伝統的工芸品〟の指定を受けるなど、産地のブランド保護に努めてきました。
近年では、生活様式の変化等により、業界を取巻く経済環境は悪化し、厳しい状況が続いています。また、技術者の高齢化や後継者不足の問題など様々な課題に対応していくことが求められています。
そこで、地域産業の活性化を図るため「地域団体商標」を取り入れ、これをきっかけにして、「彦根仏壇」のブランド力の向上と消費者にわかりやすい表示に努めます。
彦根仏壇ブランド管理委員会の管理のもと、〝彦根仏壇証紙〟と〝彦根仏壇説明書〟を発行し、消費者保護の観点に立ち、品質基準を守った〝安心〟してご購入いただける仏壇造りに邁進いたします。